ライトプラン

株式会社サンケイエンジニアリング

候補者との縁を大切に、採用活動を真摯に取り組む

安心・安全を支える仕事により日本のものづくりを品質から支える、世界でも数少ない電気測定の専門メーカー、株式会社サンケイエンジニアリング。コンタクトプローブの製造・販売に加え、“電気測定の119番”としてメーカー向けに治具・検査装置の設計・製造販売、受託測定など、技術コンサルティングにも力を入れている。
経営企画室 採用・広報チーム長の箱崎修一さんに、会社としての採用姿勢とともに、導入2年目となる対話型AI面接サービスSHaiNについて、お話を伺った。

選考の客観性、エビデンスが残るツールとしてSHaiNを導入

「対話型AI面接サービスSHaiNとの出会いは2020年。『選考評価に客観性を持たせたい』『エビデンスが残るツールは無いだろうか?』と思い適性検査などを検討しているとき、偶然「戦略採用」の本を手にしてAI面接の存在を知りました。課題となっていた部分の解決はもちろん、適性検査では見えてこない話し方や表情なども動画で確認できる点にも魅力を感じ、導入へと至りました」と箱崎さん。

「我が社では“バカ者採用”というあえて尖ったコピーを使っています。バカになれるほど真摯に仕事に向き合う人を採用したい。そういった志がサンケイエンジニアリング、ひいては未来の“ものづくり企業”を支える根幹になる、というメッセージでもあります。『常識に囚われず新しいものを作っていくことに楽しさを見出す』『夢中になって最後までやり抜く』『視野広く、多視点で周囲を巻き込んでいく』『明るく元気にへこたれずにゴールを目指す』といったことを求める人材像に掲げ、入社時からしっかりと共感・理解いただくことが重要だと考えています」。

サンケイエンジニアリングが導入しているのは、SHaiNのライトプラン。短時間で受検できるため候補者側の負担が少ないという理由だけでなく、選考フローのどこで何をどうやって見極めるかが明確になっているため、AI面接の資質項目が絞り込みやすかったことも後押しし、ライトプランを使用している。

真摯に向き合う採用活動で大切なのは、一人ひとりに向き合うこと

サンケイエンジニアリングでは就職ナビサイトを使わず、ダイレクトリクルーティングなどを活用し、新卒だけでなく第二新卒や未経験者の中途採用も行っている。時期が決まっていない就職活動者に対し、年間を通して一人ひとりに対し丁寧に接しているという印象だ。

大きな母集団を作らない中で、求める人材をどのように見極めているかを伺った。
「当社が求めているのは、すべてが平均値の人ではありません。突出した高い資質を持つ一方で、低い資質もある。これがSHaiNを利用することで、客観的なエビデンスとして可視化することができました。結果、色々な特徴の人材を採用できるようになり、それぞれが苦手な部分を他のメンバーと補い合い会社全体が強くなる、面白くなると考えているんですよ。一種の多様性ですよね。その点を意識しているからこそ単純に母集団を増やせば良い、とは考えていません」と箱崎さん。自社が求める人材にピンポイントでアプローチし、しっかりとグリップしていくことが重要だ、と考えているという。

「コロナの影響も多少ありますが、現在の採用はすべて個別対応し、一人ひとりにきちんと向き合った活動をしています。採用活動は“選別する場”ではなく、“会社と候補者がマッチングする場”だと思うんです。例えば、選考の過程で『希望している職種よりも別の職種が向いているのでは?』『自社よりも他業界の方が活躍できるのではないか?』と感じる候補者であれば、選考のタイミングを問わず、例え不合格となった場合でも、都度、その理由をきちんと候補者に伝えています。これは以前から『たとえ今回不合格となったとしても、自社に興味関心を寄せてくれた縁を大切にしよう』という考えから行っていることです」。選考フェーズによっては、代表自らが直接候補者にフィードバックするという。
そういった姿勢が伝わった結果なのか、不合格となった候補者から「他の企業で内定が出た。ありがとうございました」といった嬉しい報告が入ることもあるという。不合格の際にはサイレント、お祈りメールのみ、という企業が多い中で、候補者の立場にも立って互いにハッピーとなれるよう、真摯に採用活動に向き合っている企業だからこその熱意を感じる。

納得の結果から、より未来を見据えた活用方法を模索

実際に、面接対応者の評価とAI面接での評点には差異があったのだろうか。
「これまで私たちが行ってきた人の見立てとSHaiNの面接評価レポートとの差異は少なく、納得できるものでした。いわゆる面接受けの良い候補者ではなく、口下手だけどじっくり話を聞けばきちんとした考えを持ち自分の言葉で話すことができる候補者をしっかりと見極められた、という点においてもA I面接を導入してよかったと思います。自分たちが見逃してしまっていたより良い人材を採用することができる可能性が広がったのでは、と考えています」。

AI面接の結果に納得していると語る箱崎さん。他にも定量的なアウトプット、客観的視点で採用可否の根拠を示すことができることはメリットとして大きいと言う。
「今後は社内資料として蓄積し、選考中だけでなく初期配属や育成の資料としても役立てていきたいですね。活用の道をさらに広げていきます」。

サンケイエンジニアリング代表の笠原氏は、よく「採用活動は経営そのもの」と語っているようだ。
一人ひとりとしっかり向き合う
不採用でもその理由をきちんと伝える————
まさに、企業の想いや姿勢が採用活動の根幹をつくり、SHaiNもその一助を担っている、という事例であった。

 

2021年4月8日時点