スタンダードプラン

株式会社松屋フーズホールディングス

採用活動だけではない。昇格試験の課題も解決したSHaiNの価値

1000名~スタンダードプラン従業員(昇格試験)業務効率化評価基準の統一評価記録の蓄積飲食サービス業

1966年に開店した一軒の中華飯店から始まり、現在では北海道から沖縄まで国内1193店舗、海外16店舗を展開している株式会社松屋フーズホールディングス。セルフサービス店舗や、1つの店で2つ以上のブランドが楽しめる複合型店舗の展開、QRコード決済の導入など、業界に先駆けた取り組みを次々に展開している。
2020年秋、松屋フーズホールディングスでは、松屋の店長昇格試験にSHaiNを導入した。コロナ禍で対面型の試験実施が難しくなっている中、導入を決めた経緯などを人事部人事グループのチーフマネジャー市川公威さん、日野真さんに伺った。

各所で行われる面接の評価、全体の統一感が得にくいという課題

松屋フーズの店長昇格試験は年2回、筆記試験と面接が行われる。例年、会場となる東京と大阪の2拠点に、30〜40名の店長候補者と、面接官となる各部門の本部長や系列カンパニーの社長らを集め1日がかりで実施していた。中でも面接は、毎回数部屋の面接会場を準備し、順次分刻みで面接を行っていく。「関係者を1日拘束することも大変なのですが、一番の課題となっていたのは評価の部分です。どうしても評価基準が異なってしまい、全体的な納得感や統一感が得にくいという点でした」と市川さん。

そのような中で起こった新型コロナウイルスの感染拡大。2020年6月の試験は試行錯誤の上、東京・大阪拠点に近い候補者は従来通りに会場での試験、遠方の候補者にはリモート試験という形にした。「これまで紙ベースだった筆記試験をeラーニングに変更し、遠方候補者のみ面接をオンラインで行いました。当初は不安もありましたが、実施後は全てリモート化もできそうだな、と感じました」と市川さん。ただ、面接の課題は残ったままだった。「オンラインに切り替えただけなので、評価のバラツキという点は解消しきれていませんでした。また各々が初めてのオンライン面接ということもあり、双方不慣れなことに加え接続に手間取ったり、結局接続ができず仕方なく電話で行った例もあったんです。昇格見送りとなった人は、自分の思いを伝えきれなかった、という気持ちが残ったかもしれません」。

店長に必要な資質を定義。昇格可否の理由も明確に

そんな際にSHaiNを紹介された。「最初に話を聞いた時は“本当に使えるものなのかな?”“どこまで信頼できるのかな?”と、正直に言うと半信半疑でした(笑)。そこでトライアルをしてみて判断しようと。結果、受検した3名の面接評価レポートを見たところ、よく言い当てていましたね」。上長も「導入を進めていいんじゃないか」と背中を押してくれた。動画で話している様子が確認できること、話した内容はすべて文字起こしされ記録として残ること、面接官の面接技術による偏りや曖昧さがない、などを説明し、専務の決済も取れた。

2020年12月の試験では、eラーニングとSHaiNを活用した。面接へ進む候補者には、AI面接では入社後のことを話すことを前提に、受検の期限を記載した簡潔なメールを送付した。「松屋フーズの店長へ求める人材像には『上位方針をきちんと理解し、それを店舗メンバーに説明して参画させ、業績を上げることで会社に貢献できる人』『お客様にも従業員にも誠実に向き合える人』などがあります。これに沿って、どのような資質を持っている人が適任かを仮定し、面接終了後にもタレントアンドアセスメントのサポートを受けながら、基準を決めていきました」と選考の経緯を日野さんが語る。
最終的な昇進可否を決める評価委員会では、面接評価レポートを元に取りまとめた資料から「時代もここまで来たんだね」と好意的に受け止められたという。

SHaiNの導入で、何が変わったのか。「これまでは評価を裏付ける明確な理由が見えづらかった。それが同じ基準で評価が可視化できるようになったことが画期的でした」と市川さん。加えて、人事部の負担軽減も大きかった。「以前の試験様式では、候補者や面接官のスケジュール調整や場所の確保といった段取りがとても大変でした。さらに当日も、人事が試験をサポートしながら、終了後には、各面接官の手書きのメモを文字に起こしていた。こうしたものが必要なくなったわけですから、業務効率は非常に上がりました。移動費などの経費においても、少しプラスです」と日野さんもうなずく。

企業の原動力は人。SHaiNを一人ひとりの成長に活かしていく

SHaiNを使った面接に課題がないわけではない。意欲や熱意といった想いの部分、配置の状況伺いやキャリアプランなど将来のことを引き出していくのは難しい。また、面接時間についても「できれば30分くらいで終われるといいですね」といったリクエストも。

とはいえSHaiNには、面接評価のバラツキがない、面接エビデンスがしっかり残る、フィードバックも的確にできる、人事の業務効率も向上する、といった多くのメリットがあり、来期からも使っていく予定だという。「SHaiNの利用回数を重ねることで面接評価レポートを読み取る力を上げ、より候補者への理解を深めたい」という期待もある。「今回は店長昇格試験に活用しましたが、今後は別の職位への導入に広げていくかもしれません」とのこと。

松屋フーズホールディングスが掲げる企業価値向上の原動力は「人」。自社で働く人材と中長期的な視野に立つ人事制度により、一人ひとりが店舗で何を学び・経験していくのか——昇格試験にSHaiNを活用することでその成長を見届けていくとともに、さらなる「お客様に喜ばれる店づくり」を目指す。