株式会社インティメート・マージャーは、「データ活用における革命を起こす」を企業理念に掲げ2013年に創業、国内最大級のデータプラットフォーム「IM-DMP」を提供し、データを用いた課題解決のため広い領域でサービスを展開している。時代の先端を走る企業として、対話型AI面接サービスSHaiNをどのように活用しているのか、人事担当の小山さんにお話を伺った。
革新的な社風とマッチした効率的な採用ツールとして導入
「インティメート・マージャーでは以前から、業務効率化の⼀環として、データドリブン な意思決定をするための仕組み化を⾏っています。それを採⽤のシーンでも進めていく過程で、対話型 AI ⾯接サービス SHaiN に出会いました」と⼩⼭さん。「私たちは『世の中 のさまざまな領域において、データを使った効率化をする』というミッションを掲げてい ます。その根本には、労働人口の減少という日本が直面している社会課題へのアプローチとして、データやAIツールの活用が有効であるという考えがあります。そのため、自動化でき非効率な部分をコンピュータが担い、そこから得られたデータを基に人間が意思決定を下せるような仕組み化を進めています。ですので、採⽤現場において解決すべき課題があったというよりは、業務効率化 を図りながらも現状をもっとアップデートすることができるという観点からSHaiNの導⼊を決めました」
導⼊にあたり社内においての抵抗などはまったくなく、どう使うか、何を選ぶかということに注⼒したという。
「SHaiN は⻑期インターンシップ選考でのテスト導⼊後、25卒新卒採⽤から本格的に導⼊をしました。まずは、コスト⾯と必要な情報獲得をどこまで網羅できるか、という視点でライトプランを候補に挙げ、そして、当社の採⽤基準において⼤事にしているコンピテンシーとSHaiNのスキル・ディメンションとの概念が近く、優先順位が⾼い3資質を決めました。この資質を選択できるという仕組みがあることも、⼤きな判断基準となりました」
ライトプランを選ぶにあたっては、もう⼀つ理由があったという。
「今回は、⼀次⾯接にSHaiNを導⼊しました。もっと選考段階が進み、候補者の⼈数が絞られた状況であれば、7資質のスタンダードタイプが有効だと思いましたが、まずは初期段階のマッチングで利⽤したかったので、時間やコストにおける課題解決ができるという明確なイメージをもてたライトプランの導⼊に⾄りました」
評価点数の見える化と担当者負担の軽減
SHaiN による⾯接では、従来の採⽤基準との差異はなかったのだろうか。インティメー ト・マージャーでは採⽤にあたってのコンピテンシーが 5 つあり、 そのうちの3つがSHaiNの資質と共通点があったという。
「インティメート・マージャーでは『まずはやってみる』という素直さや、『過去にどういったトライを重ねてきた⼈なのか』というチャレンジ・好奇心を重要視しています。SHaiNでの⾯接で はそこが的確に評価されており、対⼈⾯接での⼿応えと違いはなかったですね。SHaiNを導⼊するにあたって3資質それぞれ何点以上を合格にするかという基準と、⾯接中の受け 答えでの評点を基準として設けました。これは、対⼈での⼀次⾯接、⼆次⾯接共通の課題 だったのですが、⼈が評価した点数の⾔語化が⾮常に難しかったんです。SHaiNでは評価点数の根拠となる発⾔がテキスト化されているため、採⽤担当者同⼠の共通認識がしっかりと持てました」
SHaiN 導⼊によって、採⽤現場における業務の削減は実現したのだろうか。
「まだ結果を具体的な数値で表すのは難しいのですが、業務効率化という側面でSHaiN導⼊のメリットはとても感 じています。最も削減できたのは⾯接の時間ですね。単純に考えても30分の⾯接時間に加え判断に要する時間15 分、つまりこれまで⼀⼈当たりにかかる時間が45分であったところ、SHaiN導⼊後は納品されたレポートを⾒て⼀⼈当たり15分程度でジャッジができています。また、⼀次⾯接は2名で対応していたのですが、現在はほぼ1⼈で⾏っています。 さらに、⾯接の⽇程調整など作業に要していた時間も削減されました。また、⾯接官と候補者1対1での⾯接が、⾯接評価レポートとしてテキスト化されたことで、担当者全員が 同じ⽬線、基準での判断ができ、評価の質が上がったと実感しています。⾯接時に録画されている動画も⾒ていますが、その後実際に会った時とのギャップはないですね。加えて、選考のみに終わらず、面接評価レポートを自社でカスタマイズしたものをフィードバック資料として、候補者との⾯談で活⽤することができました。その際にお伝えしたことを、次の⼆次⾯接や最終⾯接で活かしてくれているかどうかが、インティメート・マージャーの採用基準として重要視している成長力や素直さを確かめる機会にもなっています。
また、効率的でありながら得られる情報の質や量が⼀定に保てることも助かっています。SHaiN 受検者について分析資料を⽤いて振り返りを実施していただけるので、合格者、不合格者の点数や傾向を⽐較することができました。もともとの採⽤基準や求めている⼈材についてのレベル感や基準について、現実と異なる部分を洗い出すことができるようになったこともよかったです」
SHaiN選択率は60%。フィードバック特典で候補者の満足度向上
受検した候補者の反応はどうだったのだろうか。
「25卒新卒採用の選考では、対⼈での⾯接とSHaiNとの選択式としていますが、ポジティブな反応を感じます。候補者から『AIツールを使ってどのように選考をしているんですか』というような質問がよくあり、興味を⽰す⼈や⾯⽩そうだから受けてみたいとい う意⾒が多いです。実際に、全体の60%の⽅がSHaiNを選ばれています。⼀⽅で、対⼈での⾯接を選ばれる⽅は、会社の⼈と話してみたいという意欲が⾼い⽅ですね」 また、SHaiN導⼊がきっかけとなり、候補者への異なるアプローチも⽣まれてきたとのこと。
「⼀次⾯接情報のほか、別の利⽤⽅法も試みています。候補者の満⾜度向上と、コミュニ ケーションの機会をもつことで志望度を上げていきたいという⼆つの思いから、採⽤担当者によるフィードバックの機会を設けました。会社説明会の際、⾯接⽅法が選択できることについて説明し、SHaiNを選んだ場合は特典として採用担当者からのフィードバックを受けられる旨の案内をしています。ChatGPTを⽤いて作成したフィードバックレポートは、ただ送付するというだけではなく、⾯談という形を取ってお渡ししています。候補者からは、次の⾯接にぜひ活かしていきますというような声をいただいています。
今後は新卒採用での活用を定着させ、一次面接を100%SHaiNにすることでもっと効率を上げるよう推進していきたいです。また、選考だけではなく集客のコンテンツとしても活用していく予定です。SHaiNだからこそ明確になるデータを活用して、採用の仕組み化を推進していきたいですね。」
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