ライトプラン

株式会社 一蘭

アルバイトの採用業務を時間や場所の制約から解放

国内外に86店舗を展開し、広く愛される天然とんこつラーメン専門店「一蘭」。運営する株式会社一蘭は、良心を育む企業文化を構築することを最重要視し、8,000名を超えるアルバイトスタッフに対しても、正社員同様の教育に力を入れている。対話型AI面接サービスSHaiN(以下SHaiN)の活用について、アルバイト採用を担当する宮里様にお話を伺った。

採用体制の見直しとともにSHaiN導入で課題解決へ

多くのアルバイトスタッフが活躍する一蘭では、SHaiN導入前、もともと店舗ごとに行っていたアルバイト採用を本部で一括採用する形に変更した。
「現場の急激な変化に合わせて採用方法を見直しました。コロナ禍で営業時間の短縮をせざるを得ない時期を経て、一昨年末頃からは、逆にインバウンドの影響もあり多くのお客様に来店いただくようになりました。これに伴いアルバイト採用を増やすことが必要になり、各店舗における負担を軽減するために、本部に20人体制のチームを設けて、面接から研修まで集約することになりました。これまでの店舗ごとの面接では、店長や責任者が面接に時間を割いたり、その後の研修に時間を確保したりすることが難しく、候補者の希望日時よりも面接が先延ばしになることや、夜間や早朝の面接希望者には通常の稼働時間以外で対応せざるを得ず、時間と場所の制約に大きな課題を感じていたためです。本部で一括採用に切り替えてからは、試行錯誤しながらオンライン面接の導入を試みましたが、場所の問題はクリアできても時間の制約は変わらないため、全面的な課題解決とはいきませんでした」
これらの課題を解決するために選ばれたのがSHaiNだったという。
「解決策を探る中で面接にAIを活用しているサービスがあることを知りました。いろいろと調べていく中で、SHaiNを使って時間と場所という課題を両方とも解決できるのではないかと考えるようになりました。また、アルバイト採用に特化したライトプランがあることにも魅力を感じ、営業担当者から説明を聞いて、課題と解決法をすり合わせました」
実際にSHaiNを試してみて、手ごたえはどうだったのだろうか。
「トライアル受検は社員が参加しましたが、採否の判断をするために十分な情報を収集できるということが率直な印象でした。また、自動音声の精度が非常に高いと感じましたね。受検した社員からも抑揚やテンポなどが自然で、普段の会話をしているようなイメージで受検できた、という感想が得られました。さらに、面接官が人間である以上、評価に差が生じたり、疲れによる評価の波や聞き漏らしなどがある可能性は否めませんが、SHaiNから納品された面接評価レポートは、回答の聞き漏らしや評価のバラツキがなく、精度の高さを実感しました」
トライアルで手ごたえを確認し、すぐに導入が決定した。

 

情報の質と量に納得 効率化を実現

現在、2資質のライトプランを導入しているが、対人での面接と同様に聞きたい、知りたい情報は十分に得られているという。
「ライトプランでは最大3資質まで選択できるので、掘り下げて質問をして情報を集めるというSHaiNの特性を踏まえ、面接時間が長くなりすぎないよう、かつ情報が十分に得られるよう検討しました。トライアルでの検証結果から、 対人での面接で質問したい内容がカバーできているか、働いていただきたい人に対して弊社の求める基準を満たしているかを判断できる2資質を選択しています」
SHaiNでは面接中の動画が記録されており、採用担当者は、受検者が回答している様子を確認することができる。
「動画において1番見たいことは、対人コミュニケーションです。対人の面接で実際に見ているポイントを、動画の中でも同様に見ています。文字情報だけではわからない、実際に話をしている口調であったり、目線であったり、些細な情報を得ることができます。店舗においてチームで協力しながら仕事をしていく上で、違和感なくコミュニケーションが取れそうかという視点で動画を見ています」
SHaiNのメリットを十分に理解した上で活用しているが、業務削減という視点ではどうだったのだろうか。
「業務削減に繋がっていると感じています。従来のオンライン面接では十分な情報を引き出すために面接時間を30分〜40分かけ、そして面接後に評価やレポートを作成する必要がありましたが、SHaiN導入後は面接評価レポートが納品された時点で、回答がテキスト化され、評価も済んでいるため、業務量が大幅に削減され、時間効率が上がっています。加えて、1人の面接官に対し候補者2人までの面接が上限でしたが、面接官がSHaiNに代わることで人的リソースにおいても効率化が実現しています」

社内での反応は良好 さらなる可能性にも期待

社内、特に現場ではSHaiNでの採用をどう受け止めたのだろうか。
「店舗側からは対人の面接と変わらないという率直な感想が寄せられています。SHaiNの面接評価レポートについては、本部採用チームの面接担当者が確認後、各店舗に情報共有をしています。店舗側から、採用基準や実際に会った際の違和感などについての声はなかったです。ただ、SHaiNの本格的な導入からまだ時間が経っていないことや、タイミング的に店舗の拡大や出店などが続いたという背景があるので、今後、採用方法が異なるスタッフとの活躍に違いが出るのかは見ていきたいですね」
候補者からの反応はどうだったのだろうか。
「SHaiN受検についてのお問い合わせや相談はありますが、面接の内容というよりは、ネットワーク関連の問題が多いですね。受検する人によっては多少の抵抗はあるのかもしれませんが、実際に面接を受けていただくと、ほとんどの方が問題なく対応されています。」
一蘭は面接でSHaiNを選ぶ候補者が他の企業に比べ非常に多い。その理由は何なのだろう。
「面接の選択肢において、基本的にはオンライン面接もしくはSHaiNを選んでいただいています。店舗での面接ではなく、オンラインかAIのどちらかを選択するのであれば、SHaiNをやってみようと選んでいただいているようです。年代別の分布の集計では、やはりご高齢の方は少ないように感じております。SHaiNという手法自体が、今後もっと世の中に広まっていけば、年代に関係なく抵抗感は緩和されていくと感じています」
SHaiNへの手ごたえから、さらに異なる使い方へと踏み込む流れもあるという。
「現時点では、日本語が母国語ではない候補者に関しては、就労について相談や確認事項もあるため、基本的に対人でのオンライン面接を行っています。今後は、工夫を加えることでSHaiNを用いることを検討しています。また、社員採用を担当している部署も関心を示していますので、今後は社内でもSHaiNをさらに活用していきたいですね」