2001年の創業以来、SEOを起点に独自のマーケティングソリューションを提供してきた
株式会社フルスピード。マーケティングとテクノロジーを融合させ、変化の激しい市場環境において企業の成長を支えるパートナーとして多くの企業に選ばれている。対話型AI面接サービスSHaiN(以下SHaiN)の導入の背景から実際の運用方法や今後の展望について、人事の佐々木さんにお話を伺った。
▶ どのような課題がありましたか?
当社の新卒採用では、学生に寄り添った本質的な面接を実現するために、個人面接を複数回実施しており、一次面接では、毎年数百名の就活生と人事担当が面接でお会いしています。
そのため、繁忙期には人事担当者の負担が増えてしまう場合もあり、以前から負担を減らしながら本質的な面接を実現するより良い手法はないかと感じていました。
さらに、選考の質を保つための丁寧な面接を行うには多くの時間が必要であり、その結果、学生へのより充実した情報提供や採用広報といったもっと注力したいと感じている業務に十分な時間を割けない状況でした。
これらの課題の解決策として、面接にAIを活用することで効率化と人的リソースの再配分が図れるのではと考え、SHaiNの導入を検討しました。
さまざまな面接サービスを比較検討した結果、最終的にSHaiNを選んだ理由は、他社での成功事例が豊富だったことと、担当者の迅速かつ丁寧な対応でした。タイトな期日だったのにも関わらず、スムーズな導入により、予定通りに採用活動を開始できることも決め手の一つとなりました。
▶ AI面接の導入とその結果について教えてください
SHaiNを導入したことで、一次面接の工数は約50%削減されました。この時間や人員を候補者のフォローや採用広報に充てることができ、結果として前年比133%の採用実績を達成できました。
現在は二次選考の段階でSHaiNを活用しています。SHaiNは評価を数値化してくれるため、これまで曖昧だった判断基準が可視化され、学生の理解力や表現力など、以前の面接ではコミュニケーション能力としてまとめられていたポイントも定量的に把握できるようになりました。これにより、個々の評価の精度が高まるだけでなく、対人の面接では避けられない面接官ごとの評価基準のばらつきも、AIのスコアを活用してすり合わせることで統一され、より公平で安定した評価が可能になりました。
また、24時間いつでも受検できる点も大きなメリットです。地方在住や多忙で就職活動の時間が限られていた学生でも受検できるようになり、候補者層の拡大につながりました。受検者からは「自己分析のきっかけになった」「企業が新しいことに挑戦している姿勢が印象的だった」といった声が寄せられており、採用広報やブランディングの面でも好影響を実感しています。
今回インタビューにお答え頂いた 佐々木様
▶ 導入した感想と今後の活用についてお聞かせください
実際に導入してみて、とても満足しています。AIに任せられる部分と、人が向き合うべき部分を明確に切り分けられるようになったことは、大きな収穫でした。導入前は不安もありましたが、現場では「もっと早く導入しておけばよかった」という声が上がるほどです。AIの視点を学ぶことで、面接の判断軸を体系的に身につけられるとも感じています。
今後は、中途採用での活用や、若手面接官の育成ツールとしての可能性にも注目しています。
将来的には採用選考にとどまらず、キャリア面談や評価面談など、人材マネジメント全般への応用もできそうです。SHaiNのデータをうまく活用することで、組織全体のマネジメントの質もさらに向上するのではないかと考えています。
これからもユーザーの声を反映しながら、より直感的で、人事が本来の価値提供に集中できるツールとして進化していくことを願っています。
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