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株式会社田子重

経営理念「従業員の幸せ」実現にSHaiNも一役

静岡県中部を中心に12の店舗展開を行っている株式会社田子重は50年近い歴史があり、スーパーマーケットとして地域社会の食を支えている。経営理念で「従業員の幸せ」を謳い福利厚生や教育制度に力を入れている田子重では、どのように対話型AI面接サービスSHaiNを活用しているのだろうか。人事担当の小長井和生さんにお聞きした。

応募者増の鍵となるか?SHaiN活用への大きな期待

田子重がSHaiN導入を決めるきっかけとなったのは2019年2月、同業種の企業が導入を発表したニュース。遠隔地からの受検が増えることでより多くの人材を獲得できるのではないか、また人の感や感覚ではない評価基準で公正な選考ができるのではないか、という期待があったという。同年6月には正社員採用とアルバイト採用にSHaiNを導入した。
「実施して間もないこともあり、まだ明確な結果が出るまでには至っていないんです。正社員採用とアルバイト採用の両方のプランを利用して感じたことは『まだ受検者がAIに対して意識するハードルは高いのかな?』ということです。当初期待していたほど応募者数の増加までは残念ながら至りませんでした」。

しかし、SHaiNには大きな魅力を感じている。期待されていた評価に対しては、十分満足できる結果だった。「テスト受検した社員の評価レポートは、私どもが把握している本人の評価とほぼ合っていました。評価レポートはそれが言語化されているので、記録としても資料としても使いやすい。納得できる価値があると実感しています。AI面接の場合、じっくり時間をかけて面接が行われるので、最後まできちんと取り組めているかどうかがわかるのもいいですね。新卒採用ではフローにも組み込み、今後は積極的に活用していきます」。

田子重では新卒採用の場合、会社説明会の後にSHaiNの受検をしてもらい、公正な基準で候補者を絞り込んだ後に一次試験へ進んでもらう。その次の二次試験は人による面接が行われるが、SHaiNの評価レポートはここで資料として活用する。「この新フローによって、求める人材をより効率的に採用したい」と小長井さんは語る。

地方企業や、外国人採用時の負担軽減が可能に

田子重は地域に根付いた地方企業だが、外国人採用にも積極的であることから、遠隔地での受検への期待も大きかった。そこで、まずはアルバイト用のSHaiNを使い、日本での勤務を希望している台湾在住の候補者に受検してもらった。
「まだ受検者が少数なので検討課題は多いのですが、新しい方法としての手ごたえを感じました。時代とともに採用も進化していく必要があると、改めて実感しています」。

今後新卒採用でも、東京や大阪からのUターンやIターン就職をしたい就活生にも積極的にアプローチすることで、応募者数の増加、より優秀な人材採用が可能になると大きな期待を寄せている。

働き続けられる企業だからこそ、よりよい人材を確保したい

スーパーマーケットという業種は多くの女性が活躍している。田子重では、福利厚生に非常に力を入れており、働きやすさにも定評がある。 
「働きながら仕事をする際にネックとなるのが、お子さんの預け先です。田子重では2ヵ所の事業所内保育所があります。これは委託ではなく、総務の中にある保育所グループが運営しており、保育士も社員です。認可保育所と同等のグランドや給食設備を用意しているので、安心してお子さんを預けながら仕事で能力を発揮してもらえます。合わせて、学童保育も行っているので子育てしながら働く環境を整えており、子育てが理由で退職する女性社員はいないんです」。

この手厚さに魅力を感じる人は多く、パートの確保にも一役買っている。「長く働き続けたい女性が増えていることから、大学生も関心を寄せてくれます。女性に限らず、生活に大きな変化があっても仕事を続けていけることは、経営理念の『従業員の幸せ』につながるものです」。

また田子重では新人研修に6ヵ月間、その後も随時、各部門での研修やコンテストの参加を推奨するなど教育体制が非常に充実しており、切磋琢磨しながら働き続けることができる。よい環境を整えたのは、長く良い仕事をしてもらいたいからこそ。そのためには会社が求める人材をより的確に採用する必要があるという。「将来的には面接評価レポートを配属の参考などにも使って、従業員が適材適所で力を発揮するための一助にできるといいですね」。

よりよい職場を実現するツールとしてSHaiNへの期待は高まっている。

2019年12月23日時点

スタンダードプラン

株式会社フジEAPセンター

EAP(従業員支援プログラム)とSHaiNとのシナジーに期待

株式会社フジEAPセンターは静岡県に拠点を置き、東海4県のエリアにある企業や団体向けに事業展開している。社名にもなっている「従業員支援プログラム=EAP(Employee Assistance Program)」を軸として、EAPカウンセリングの提供をはじめ、人事関連のコンサルティングや研修・サポートまでを提供し、いまやEAPは“地方都市の人事部には必須のもの”とまでの認知度がある。代表取締役である坂部善久さんが思い描く、対話型AI面接サービスSHaiNの可能性についてお聞きした。

「すごいことが始まった!」人事に精通しているからこそ感じたAI面接の第一印象は

フジEAPセンターは、2019年3月に浜松市で開催された「浜松市SHaiN導入合同説明会」の参加を機に導入を決定した。もともとHRテックの進化に対する関心は高く、自社でも既にテレビ電話を活用した面接を取り入れていたことから、静岡新聞で説明会の開催記事を目にし、すぐに申し込みをしたという。
「すごいことが始まった、という印象でしたね。お客様と話をすると『人事担当者がとても疲れている』と感じるんです。特に3月あたりから採用活動のほかに、内定者研修や入社式などのイベントも多い。業務の負担を少しでも減らしてあげたいと思っていた。AI面接は、これらを解決する一助になるものだと感じました」と坂部さん。

さっそく30代の営業担当社員が受検をしてみた。「体験者からは『自分の設定を新卒として受検したので、学生時代の記憶が薄れてすぐに思い出せず話しづらかった』といった感想でしたが、反応は良好でした」とのことで、有益なツールとして認識されたようだ。課題を挙げるとするならば?の問いかけには、「受検に適した静かな場所を確保できないとやりづらいと思うので、落ち着いて話ができる場所の設定が必要かもしれない」との貴重なコメントもいただいた。

地方企業が抱えてる機会損失をフォローし、人事担当者の負担を軽減。高品質な採用へ

EAP事業の先駆者のひとりである坂部さんが、あえて地元である静岡県を活動の舞台に選んだのは、地域密着型の丁寧なサービス提供にこだわっているからだという。しかし、地方の採用状況は年々厳しくなっている。
「もともと静岡県はUターン就職が多かったのですが、現在その数は減少しており人手不足に陥っています。これは地元経済にも関わってくる大きな問題だと感じています。AI面接を利用することで、距離による応募者の負担を減らすことができれば、よりよい採用が実現できると感じています」。

一例をあげると、フジEAPセンターではいち早くテレビ電話を使っての面接を取り入れており、東京からのIターン就職を検討している方がいる。ご家族の関係で静岡での勤務を希望しており、従来の採用方法では在職中に複数回の来社が難しく機会損失の可能性が大きかったケースだ。
「AI面接はテレビ電話を使った面接と同じく、距離的な機会損失がなく時間的な制約も少ない。加えて忖度なくエピソードからの学びや考え方を深掘りするので、人の面接よりも圧倒的に情報の量が多い。アセスメントという観点でとても優れていますね」。

現在、フジEAPセンターでは新卒採用はなく中途採用のみとなっているが、次回採用時からこれまでの選考フローにSHaiNを加えると言う。
「当社は時間をかけてでも、しっかり面接は行いたい。今のテレビ電話で最初に面談をして当社への理解と入社への動機付けのためのコミュニケーションを図る。その後のAI面接で本人の資質を見極めたうえでじっくりと踏み込んだ面接ができればミスマッチを事前に防げると考えています」。

地方都市のビジネスパーソンを支えるEAP事業とAI面接のシナジー展開へ

SHaiNは、実はフジEAPセンターの事業自体にも関連性がある。

「私どもは採用時の面接官トレーニングなども手がけているのですが、実際は、面接の進行に気を取られて表面的な質問しかできなかったり、異動により面接官が変わったりと、トレーニング時のように的確な面接ができていないことを感じていました」と、坂部さん。研修などに携わると、求める人材像とは違う人材が入社していることがあるという。以前から、採用の段階でその企業に必要な人材を見極める仕組みが必要だと感じていたようだ。
「弊社のサービス展開とともに、お客様へAI面接のご紹介しているのですが、担当者によって反応がまちまちです。受検者側はAIに質問されることに抵抗がある人もいれば、本音で話せるから良いという人もいる。実際にテレビ電話など対面ではない方が話しやすいという人がいるのは確かで、今や『全て人が行う対面が良いという時代ではない』と思いますね」。

さらには今後のビジネス展開への期待も大きい。「私どもが行っている事業にピットインプログラムがあるのですが、人の面接では聞きづらいことや踏み込みづらい質問にはAIが向いていると思います。着飾った姿ではなく本音の姿を聞き取りやすいので、きちんと見極められそうですね。またSHaiNの面接評価レポートは精度が高く、採用時の評価と入社後のフォロー面談でのデータを比較することで、傾向なども見えそうですよね」。

SHaiNの新たな活用の場が、EAPを軸にしたピットイン・プログラムの展開とともにさらに進化するかもしれない。

※ピットインプログラム®:仕事や生活を送る中で、時には自分の健康や将来、仕事の進め方や周囲との人間関係等をじっくり考える機会を作ることにより、メンタルヘルスなどの1次予防や生産性向上を図っていくためのプログラム。フジEAPセンターの登録商標。

2019年12月19日時点

スタンダードプラン

一般社団法人 日の出医療福祉グループ

選考だけではない、縁結びツールとしてのSHaiN活用

医療・介護・保育を軸に包括的な事業を展開する一般社団法人日の出医療福祉グループは、25年以上の歴史をもつ3法人の協業を目指し2016年に創立された。兵庫・埼玉・東京・神奈川エリアを中心に、クリニックや介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービス、保育園等、138もの事業所を展開している。対話型AI面接サービスSHaiNに新たな活用をスタートするという人事教育部部門長の西敏行さんにお聞きした。

人材不足に悩む福祉業界におけるAI面接への期待と活用の難しさ

日の出医療福祉グループがSHaiNの導入を決めたのは2018年6月。日本経済新聞の「AI面接開始」の記事がきっかけだった。日の出医療福祉グループでは、理事長の指揮のもと、施設入居者の状態を読み取る見守りセンサーや経理業務ロボット、介護記録のデジタル化など、積極的に先進技術を取り入れることで業務の効率化や従業員の負担減を図っている。

SHaiNもこれらの取り組みの一環としてすぐに導入が決定した。しかしそれからの1年半の間、活用してきたとは言い難い状況にあった。
「福祉業界は慢性的な人材不足に悩んでいます。新卒採用では就職セミナーなどにブースを出展しても、なかなか集まってもらえない状況でした。関心を持ってくれた学生に対しては担当者二人がそれぞれにマンツーマンで対応して採用してきたのですが、この方法では集められる人数に限界があります。AI面接にじっくり取り組んでもらうメリットは感じながらも、候補者数の少なさから選考フローへの取り込みはかないませんでした」。

話題性、達成感、平等な評価、確信したメリットを使いこなす

西さんはSHaiN導入時にプレスリリースを出したところ新聞で取り上げられ、それを見た学生からの問い合わせがあったことから、注目度の高さを再確認したという。また、テスト受検をした社員からの「とても大変だった」という感想にも手ごたえを感じた。
「AI面接にはインパクトがある。受検したという実感と達成感がある。そして文字化された貴重な手元資料ができる。何とか活用したいと思いました」。

西さんは金融業界からの転身組。人手不足の福祉業界をなんとか変えたい、という情熱をもって採用改革に取り組んだ。
「年収が低いと思われがちな福祉業界ですが、そんなことはないんです。確かに新卒で仕事を始めたばかりのときは体力的にも大変ですし、決して高給とは言えないかもしれません。しかし、きちんとキャリアを積むと20歳代後半で1つの事業所の運営を任せられるまでの成長ができます。これは課長職に相当するので、当然年収も上がります。さらに弊社では企業内起業を歓迎しており、プレゼンが通ればノーリスクでビジネスをスタートできる。実際に、現在の仕事に加えて新企業の代表取締役として更なる報酬を得ている社員もいます。私は日の出医療福祉グループを“福祉の総合商社”と考えており、業界に変革をもたらす企業集団であるという自信をもっています」。

やりがいのある仕事と納得のいく報酬を両立するのが、西さんの考える福祉業界のキャリアモデルだ。学生にこれを示すと、介護業界に対する不安が消え、意欲を持って就職してくれるという。

福祉業界に革命。SHaiNを活かして採用が変わる

福祉のイメージを一新し、昨年からは新卒採用チームを立ち上げ、よりよい人材を確保するための1泊2日のインターンシップを開始。同時に、就職セミナーのブースデザインもイメージを統一した。
「脱・自己分析」という、衝撃的なネーミングもさることながら、かわいい白熊の着ぐるみを脱ぎ捨てる獰猛な熊のビジュアルは注目を集め、ブースの着座数が一気に50位から1位になった。

「インターンシップではまず『就職活動を大切にして欲しい』ということを伝えています。自分がどうあるべきかを答えられなければ、間違った就職活動になってしまう。そこを整理してから福祉業界も含めたさまざまな業界を見直してほしい。先入観を取り払うと、希望業界の選択肢に福祉業界も入るという学生は意外に多いんですよ。加えて、高齢者や子ども、地域など、特化した仕事がいかにやりがいがあって、未来へつながる仕事であるかということを理解してもらえます。高齢者ビジネスを変えることが日本を、そして世界を変えていくんだよ、ということをお伝えしています」。

西さんは、このインターンシップの中でSHaiNを活用するという。 「夏に初めて開催したインターンシップでは大きな手ごたえを感じました。これを実際の採用までつなげる動機づけのツールとしてAI面接を受検してもらっています。インターンシップの最後に自身の考えをまとめ言語化できるかどうか、まさにインターンシップの集大成と呼ぶにふさわしいレポートですね」。

インターンシップ参加者が選考に進んだ場合、このレポートは人の面接の際の手元資料として使用する予定だという。SHaiNの導入が応募者の拡大へとつながり、評価レポートが企業と応募者が理解し合う縁結びツールとなる日も近い。

2019年12月19日時点

スタンダードプラン

日清丸紅飼料株式会社

選択肢の広がりが、これまでにない新しい出会いを生む

北海道から鹿児島まで、全国に12カ所の生産拠点11カ所の営業拠点を展開し、年間290万トンの畜水産用配合飼料を提供する日清丸紅飼料株式会社。業界ではトップクラスを誇り、安全・安心な畜水産物の提供に貢献している。2018年の夏にトライアル、2019年の春からは学生が選択する形で対話型AI面接サービスSHaiNを導入した。総務人事広報部次長兼人事課長の加藤さんに導入の経緯、その効果などを伺った。

北海道から沖縄まで、学生は全国からSHaiNを受検

「AIといった最先端のものは、IT関係の企業さんが導入するもので、我々が使うのはもっと後のことだと思っていました。ところが、同じ業界でもAI面接を使い始めていることを知り、『それならば我々でも活用ができて、課題解決にも結び付くツールになるのでは』と考えました」と導入のきっかけを話す。

採用の課題は、農学部や水産学部などがある地方の国公立大学の学生に上手く接点を作ることができず、応募が首都圏の学生に偏りがちだったことだ。採用担当者は地方に何度も足を運ぶが、それでも学内や説明会で会える学生の数は限られている。加えて、そこで会った学生を一次面接で東京まで呼ぶのはさらにハードルが高い。「学費が上がっている中で奨学金を利用している学生も多く、就活にかけられるお金も減っています。従来のように『東京本社に来てください』というのは時代に即していないのではないか、AI面接のようなツールによって学生がエントリーしやすくなるのではないか、と思いました」。

導入にあたっては2018年夏採用の際、従来通りの一次面接に加えてSHaiNも受けてもらい、AIの評価がどの程度人の評価と合致するのか、を試した。「色々な項目に対して、細かく評価が出るんだな、という印象でした。人の評価との合致率は6、7割くらい。ただ、対面の印象が実際にその人物を正しく反映しているのかというと、それはわからないですね。AI面接は人の面接よりも長い時間の対話をするので、もしかしたら、人の面接よりも素の部分がでているのかもしれませんし」。
評価の合致率よりも遠方の学生に選考を受けてもらえるメリットの方が大きいと判断し、2019年春採用から一次面接は「人と対面」か「SHaiN」かを学生が選択できる形にした。「学生のうち、AI面接を選んだのは2割でした。最終的に内定を出した中でも同じく2割ですから、AI面接だから有利・不利ということもなかったですね。むしろ遠隔地からでもエントリーできるという選択肢が増えたことで、今まで応募がなかった大学からも受けてもらえた。北は北海道から南は沖縄まで、本当に全国からです。もちろん首都圏でも、対面の面接日程が合わないなどでAI面接を選択した学生もいました」。

学生の選考機会損失をいかに防ぐか。WEBでの会社説明会もスタートへ

企業側にとってのメリットも大きい。「今のスケジュールでは、人事担当者は採用試験と新入社員の研修の時期が重なり、3月〜5月は休みも取れない状況です。面接で必要なヒアリングと評価の2つの工程のうち前者をAIが人間の代わりにやってくれるということ。ある種、業務委託ですね。人事部の過密なスケジュール感を緩和してくれる要素は多いと感じています」。

2021年春採用も、一次面接の選択肢としてSHaiNを利用する予定だ。「これまでは、全国の学生にリーチしたいと思っていても、人的・時間的に限界がありました。そこで来春からは、普通の会社説明会に加えてWEBでの会社説明会も始める予定です。そうすると会社説明会から一次面接までを自宅で行うことが可能になります。直接会うことはもちろん大事ですが、まずは物理的に足を運べない学生の応募機会の損失をいかに防げるかが重要です」。今の学生はWEBに慣れているので心理的な垣根は低い。対面だけにこだわらず、選択肢を提供して、受けてもらう機会を増やしたいと言う。
「学生の『この会社に入りたい』という気持ちは、会社や社員のことを知っていく過程で膨らんでいくもの。だから、最初は学生の金銭的な部分や時間的な状況を思いやり、AIでもいいと考えています」。  

評価レポートの分析は、人事全体を考える参考に

最終面接までは、学生複数に対して会社側の面接官も複数という形式をとっているが、誰もが「自分個人をきちんと見てもらいたい」という思いを持っているため、二次面接や最終面接のあとには、加藤さんが1対1で話す時間を設けているという。「面接は学生側だけでなく、企業側のアピールの場でもあります。売り手市場の今は、会社がしっかりPRしないといけない。また学生も面接では聞きにくいことや個人的な事情など、具体的な話をしてきますから、そこに丁寧に向き合います。会社に親近感を持って、ここで働きたいと思ってもらいたいですからね」。
SHaiNの評価レポートは、採用の有無だけではなく、人事や仕事の仕方全体を見直す機会にもなるという。「どのような資質の高い人が母集団に多いのかが見えるということは、いろいろな面で参考になります」。数年経ってから、SHaiNの真価をさらに深く実感されるかもしれない。

2019年秋、SHaiNに企業が聞きたい事項を3つまで自由に聞くことができるフリー質問が追加導入された。「どんな職種に就きたいのか、その理由や志望度合いなどを本人の言葉で聞けるのはいいですね。思いの強さや温度感などもわかりますから、ぜひ活用したいです」。 学生側の選択肢が広がることで、これまでにない新たな出会いが生まれる。選考を選択できるという柔軟な形でのSHaiNの導入は、企業に新しい風を吹かせてくれそうだ。

2019年12月12日時点